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PerplexityのCometを触ってみた

PerplexityのCometを触ってみた

2025年8月9日 | Tool

Perplexity Comet を試してみた感想とレビュー

先日、以前から登録していた Perplexity Comet のウェイトリストから招待が届きました。早速インストールしてしばらく使ってみたので、その使用感や機能、良い点・気になる点をまとめます。

Perplexity Comet とは?

Perplexity Comet は、AI検索サービス「Perplexity」が提供する新しいブラウザアプリケーションです。見た目や操作感は一般的な Chromium ベースのブラウザとほぼ同じですが、検索や情報収集における AI サポートが標準搭載されているのが特徴です。通常のPerplexityと同じように、Web上の複数の情報源を横断的に検索し、それを要約してくれます。

基本機能と操作感

検索

通常の検索は、従来のPerplexityとほぼ同じ体験です。検索結果はAIが要約し、参照元リンクも同時に表示されます。これにより、短時間で概要を把握し、必要に応じて詳細ソースを確認する流れがスムーズになります。

ブラウザとしての性能

Chromiumベースなので、ChromeやEdgeとほぼ変わらない互換性と動作感があります。拡張機能やWebアプリケーションも問題なく動作するため、日常的なブラウジング用途にも十分使えます。

ページ要約(Summary)

現在開いているWebページやPDFの内容を、ワンクリックで要約してくれます。会議資料や長文記事を素早く理解するのに役立ちますし、情報収集フェーズの時短にもなります。

実際に使ってみた感想

私は以前からPerplexityを日常的に使っており、特に調べものの効率化に役立っていました。Mac上のApp Storeからインストールした公式アプリは、時々応答が遅くなったり、動作が不安定になることがあり、最近はブラウザ版を開いて利用することが多かったです。今回のCometは、そうした不便を解消しつつ、通常のブラウザとしても機能するため、私の場合はそのままアプリ版PerplexityからCometに乗り換えて使えそうだと感じています。

アシスタント機能について

Cometには「アシスタント」と呼ばれる、マルチパネルで関連情報や外部の連携をするツールがあるみたいですが、私の環境で実験したところ想定通りに動くことはほぼなかったと言っても良いかもしれません。他の感想記事などをみてみたら、同じようなことが書いてあり、基本的にはアシスタント機能は上記のページ要約機能のみが個人的に使いたいと感じた機能でした。また、関連情報を横並びで比較しながら確認したい場面や、別テーマを同時進行で調べたい場合は一つのブラウザ上に二つの検索ウィンドウがあるため、便利かもしれません。

改善を期待する点

個人的に現時点でPerplexityをさらに使うようになるにはいくつかの点が必要かと思います。

複数ページをまたいだ要約機能

現状は1ページ単位での要約ですが、階層化されたエンジニア向けのDocumentなどをトップページからcrawlしてまとめられると便利かと思いました。ただし、PDFで取得できるのであれば、NotebookLMも便利なので、どちらを使うかはユーザー次第になるかもしれません。

ブラウザとしての差別化要素

現段階では、Perplexity検索が統合された以外は標準ブラウザと大きな差がないため、「Cometでなければできない」機能がもう少し増えると魅力が増します。逆にPerplexityではなく公式の情報を取得したいのに公式情報ではなくブログ記事などが出る場合は、Google検索などの方が、簡単に到達できると思うのでそう言った面では不便かもしれません。

総評

乗り換え先としては十分

ArmベースのMacを使っている方で、現行のPerplexityアプリに不満がある人にとっては、安定性も高く、普段使いのブラウザとしても問題なく利用できます。Windows/Linuxユーザーには展開されていませんが、そこまで大きく機能面で差があるわけではないと思うので、Windows/Linux版がでるまでは既存のPerplexityを使い続けても問題ないと思います。

リサーチ業務との相性◎

要約機能に関しては個人的には非常に気に入っていて、「Perplexityがまとめた情報→公式などの情報→公式の要約→さらに細かいところ調べる」のようなサイクルができれば、より簡単に調べている内容が理解しやすくなるのではないかと考えています。

結論:
現状の私の使い方では、Perplexityの開発者たちが行っていたようなAIによる自動処理に関しては不必要で、それよりも調査に関連した機能が今後より発展してくれると今後も使いたいと思えるようなプロダクトになると思っています。

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