リモートワークが広がる中、VPNサービスの需要が高まりました。
私は過去にCitrixを使用していましたが、近年はより導入が簡単で手軽に使えるVPNサービスが増えています。
この記事では、2025年1月現在、特にフリーミアムやOSS(オープンソースソフトウェア)で利用可能なVPNサービスをいくつか紹介します。
1. Tailscale
Tailscaleは、WireGuardをベースにしたフリーミアムのVPNサービスです。
特徴は以下の通りです:
• シンプルな導入:数分で設定可能。
• SSO(シングルサインオン)対応:GoogleやMicrosoftなどのアカウントを使用可能。
• リッチなUI:初心者でも簡単に操作できるデザイン。
• 利用範囲:無料プランでも最大100台までのデバイス接続が可能。
趣味や仕事問わず幅広い用途で使える点が魅力的です。
2. Zerotier
ZerotierもTailscaleと同様、WireGuardをベースとしたVPNサービスです。
• デバイス制限:無料版では最大10台まで接続可能(Tailscaleの100台と比較すると制限が厳しめ)。
• UI:シンプルで使いやすいですが、Tailscaleほどの洗練度はありません。
• 柔軟性:中小規模のネットワーク構築に最適。
Tailscaleに比べるとやや制限があります。
3. Proton VPN
Proton VPNは、OpenVPNを基盤としたサービスです。
OSSとしてコードも公開されているようです。
• 設定:OpenVPNの設定ファイルをダウンロードし、アプリやクライアントで設定可能。
• クライアントアプリ:各種OS向けに公式アプリが提供されており、簡単に利用可能。
• 無料プラン:課金プランもありますが、無料でも基本機能が利用可能。
他サービスと異なり、VPNサーバーをユーザーが指定する形式です。
無料版の登録までの導線が若干分かりづらいため、横並びにしてもらえるといいかなと思います。(写真の右下にあります)

4. Headscale
Headscaleは、TailscaleのOSS版として注目されています。
• 自前の構築:Tailscaleが提供するコントロールサーバー部分を自分で構築可能。
• UIが非標準:CLI(コマンドラインインターフェイス)での操作が基本。
• 有志のサポート:UIを補完するツールがあるものの、公式ではなく、有志によるもの。
コストを抑えつつ、フレキシブルな運用が可能な選択肢です。ただし、初心者にはややハードルが高いかもしれません。
まとめ
導入の簡単さや利用のしやすさを重視するなら、Tailscaleがおすすめです。趣味から業務用途まで幅広く活用でき、UIやデバイス管理のしやすさで他サービスをリードしています。一方、OSSを活用して独自に環境を構築したい場合は、Headscaleも検討に値します。
参考資料